滋賀県立美術館（略称: SMoA）は、滋賀県大津市に位置する美術館です。地域の美術作品を中心に展示し、国内外のアートシーンに触れることができる場所として多くの人々に親しまれています。
滋賀県立美術館は、1984年8月に「滋賀県立近代美術館」として開館しました。美術館は、びわこ文化公園の文化ゾーンに位置し、周囲には滋賀県立図書館や滋賀県埋蔵文化財センター、茶室『夕照庵』など、文化施設が数多く点在しています。
建物の設計は日建設計（小角亨）および滋賀県土木部建築課が担当し、日本の近代美術をはじめ、郷土ゆかりの作品や戦後アメリカの現代美術、アール・ブリュット（アウトサイダー・アート）を中心に展示が行われています。また、中庭にはアレキサンダー・カルダーによるシカゴ市内に設置された「フラミンゴ」の試作品（マケット）が展示されています。
2017年4月、美術館の建物が老朽化したため、長期休館に入りました。その後、改修工事を経て2021年6月27日に「滋賀県立美術館」としてリニューアルオープンしました。エントランス周辺は「ウェルカムゾーン」として整備され、クリエイティブユニットgrafの協力によりショップ＆カフェやキッズスペースが新設されました。さらに、VIデザインをUMA/design farmが担当しました。
2012年に「新生美術館」として新館の建設や公園の再整備が構想されました。仏教美術やアール・ブリュットの収蔵展示を予定していましたが、2015年にプロポーザルで選定されたSANAAによる建築計画が進められたものの、建設費の高騰などにより2020年春のオープンが見込めない状況となりました。
その後、三日月大造知事が県議会と約束した予算内に収めることができず、2018年に新生美術館の計画が凍結され、最終的にSANAAの設計案は破棄されました。凍結に伴い、旧琵琶湖文化館が保管していた仏教美術品は、別途新しい展示施設を整備する方針となっています。
美術館は、来館者がゆっくりと芸術に触れることができるよう、さまざまな施設が設けられています。
来館者を迎えるエントランスロビーは、明るく開放的な空間となっており、美術館全体の入り口として機能しています。
滋賀県立美術館では、さまざまなアーティストによる作品が展示されています。以下はその一部です。
JR琵琶湖線（東海道本線）瀬田駅から帝産湖南交通のバスで「文化ゾーン前」または「(文化ゾーン)県立図書館・美術館前」で下車してください。
新名神高速道路の草津田上ICから瀬田方面へ約2kmの距離にあります。