滋賀県 » 彦根・近江八幡

比都佐神社

(ひつさ じんじゃ)

比都佐神社]は、滋賀県蒲生郡日野町十禅師にある歴史的な神社です。旧社格は県社であり、日野町の歴史や文化を知る上で重要な存在です。

比都佐神社の概要

比都佐神社は、延喜式内社の論社であり、必佐郷の惣社(総社)として知られています。この神社の祭神には、日子火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、天津日子火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)、木花開耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)をはじめ、武甕槌神(たけみかづちのかみ)や天太玉神(あめのふとだまのかみ)など、多くの神々が祀られています。神紋は「三ッ巴」が用いられています。

所在地と交通アクセス

比都佐神社の所在地は滋賀県蒲生郡日野町十禅師です。公共交通機関を利用する場合、JR東海道本線や近江鉄道本線の日野駅からのアクセスが可能です。神社の敷地は緑豊かな環境に囲まれ、参拝者に静かな癒しの時間を提供します。

比都佐神社の歴史

比都佐神社の創祀(そうし)年代は不詳ですが、古くから比佐郷の発展と共に鎮座していたとされています。延喜の制では小社に列せられ、蒲生郡の名神(重要な神社)としての地位を持っていました。

中世には日吉神社(現・日吉大社)の神領となり、日吉七社の1つである十禅権現を勧請して「必都佐十禅師」とも呼ばれました。その後、明治時代には村社に列せられ、大正時代には郷社、昭和には県社へと昇格し、地域の重要な神社としての地位を確立しています。

歴史的な出来事と再建

比都佐神社は度重なる火災や戦乱の影響を受けてきました。応安4年(1371年)、文明18年(1486年)、享保2年(1717年)、文化5年(1808年)には社殿が再建されています。しかし、明治17年(1884年)に火災で社殿が焼失し、現在の社殿は明治19年(1886年)に再建されたものです。

比都佐神社の境内

比都佐神社の境内には、本殿や拝殿、神楽殿などの重要な建物があります。また、境内には皇大神宮や野神神社などの境内社もあり、参拝者がそれぞれの神社にお参りできるようになっています。

本殿と拝殿

本殿は入母屋造りで、間口は二間三尺、奥行は二間です。拝殿も入母屋造りで、間口三間、奥行三間と広く、参拝者が集まる場所として重厚な佇まいを見せています。これらの建物は、比都佐神社の長い歴史と深い信仰の象徴として存在しています。

比都佐神社の祭事と文化財

比都佐神社では毎年4月14日に例祭が行われ、地域住民や参拝者によって盛大に祝われます。この例祭は古くからの伝統を受け継いでおり、地域の文化と結びついた重要な行事です。

宝篋印塔

比都佐神社には、国の重要文化財に指定されている宝篋印塔(ほうきょういんとう)があり、その塔には「嘉元二年甲辰(1304年)十二月二日」の刻銘が残されています。この宝篋印塔は、神社の歴史を物語る貴重な文化財です。

その他の文化財

比都佐神社の境内には、歴史的な建造物や遺物が多く残されています。これらの文化財は、参拝者が神社の歴史をより深く理解する手助けとなるだけでなく、比都佐神社の魅力をさらに引き立てています。

比都佐神社の観光案内

比都佐神社は、歴史的価値が高く、美しい自然に囲まれた神社です。参拝者は、境内の静かな雰囲気を楽しむとともに、豊かな歴史に触れることができます。また、比都佐神社の周辺には、自然豊かな観光スポットが多くあり、訪れた際には地域の魅力を存分に楽しむことができます。

アクセス情報

比都佐神社へは、公共交通機関や車でのアクセスが可能です。公共交通機関を利用する場合、JR東海道本線や近江鉄道本線の日野駅からバスを利用することができます。車の場合、名神高速道路八日市ICからのアクセスが便利です。

訪れる際のおすすめポイント

比都佐神社を訪れる際は、春の例祭や紅葉の季節が特におすすめです。境内の自然美や歴史的建造物を眺めながら、静かな時間を過ごすことができます。また、神社周辺には日野町の自然や文化を楽しめるスポットも多く、合わせて訪れると良いでしょう。

まとめ

比都佐神社は、長い歴史と深い信仰に支えられた神社です。神社の歴史的な建物や文化財を見学し、地域の豊かな自然と歴史に触れることで、訪れた人々に静寂と癒しを与えます。滋賀県を訪れる際は、ぜひ比都佐神社に足を運び、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
比都佐神社
(ひつさ じんじゃ)

彦根・近江八幡

滋賀県