琵琶湖には、サケ科の固有種「ビワマス」が生息している。10月下旬から11月下旬にかけて河川で産卵した後、孵化した稚魚は昆虫などを餌に成長し、6月から7月頃琵琶湖にくだってくる。そして2年から4年の歳月をかけて成熟、春から夏にかけて沖合で漁獲され、大きいものでは体長60cmほどにもなる。身の色は、鮮やかなサーモンピンク、脂はトロのように、口の中でとろける上質な味わい。刺身や塩焼きで食べるのも良し、ムニエルや炊き込みご飯でも美味しくいただけます。
旬 5月 6月 7月
サケ目サケ科に属する淡水魚で、日本の琵琶湖に固有の亜種がいます。この魚は産卵期になると大雨の日に群れをなして河川を遡上し、そのため「アメノウオ」(雨の魚、鯇、鰀、江鮭)とも呼ばれています。
食用としては、ほとんどが刺し網漁で捕獲されます。非常に美味で、サケやサクラマスと同様の調理が可能です。刺身、揚げ物、ムニエル、煮付け、塩焼き、燻製など、さまざまな料理に利用されます。産卵期に川を遡上するものは、アミノ酸や脂肪分が卵巣や精巣の形成に使われるため、琵琶湖を回遊中のスモルトのほうが美味だとされています。
イクラよりもやや小ぶりの卵は、醤油漬けや塩漬けなどにされ、海産サケ・マス類のイクラよりも生臭さが少なく、珍味として扱われます。また、「アメノウオご飯」やイクラ丼と同様の丼物としても楽しまれています。