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河桁御河邊神社

(かわけたみかべ じんじゃ)

河桁御河邊神社は、滋賀県東近江市神田町にある歴史ある神社です。式内社論社としての位置づけを持ち、旧社格は郷社とされています。神社の神紋は「抱澤潟(ほうたくがた)」と呼ばれ、古代の風情を今に伝えています。

祭神

河桁御河邊神社の祭神は以下の通りです。

歴史

河桁御河邊神社の創建は非常に古く、人皇29代宣化天皇の4年(約1500年以上前)に、当地の豪族である玉祖宿禰磯戸彦連が勧請したと伝えられています。古代から「三川辺大明神」とも呼ばれ、地域の信仰の中心として存在してきました。

現在の社殿は慶長15年(1610年)に田中吉久によって再建されたもので、棟札には「江州神埼郡柿御園三河辺正一位大明神」と記されています。明治時代に入ると、現在の社名「河桁御河邊神社」と改められ、明治14年(1881年)には郷社に指定されました。

例大祭「御河辺祭り」

毎年3月には、古代の式典を今に伝える例大祭「御河辺祭り」が行われます。この祭りは、五穀豊穣と万民の長寿を願うもので、地域住民に限らず、遠方からの参拝者も多く訪れます。古くから続くこの伝統的な祭典は、地域の文化遺産としても重要です。

重要文化財「石燈籠」

河桁御河邊神社の境内には、鎌倉時代後期に作られた六角石燈籠が存在し、国の重要文化財に指定されています。この石燈籠は、火袋部分に「延慶二二年辛亥 卯月十八日」の銘があり、延慶4年(1311年)の作品とされています。六角形の独特なデザインと風化した表面が、時代の重みを感じさせます。

金貝遺跡と神社の関係

平成20年(2008年)には、河桁御河邊神社の近くに位置する金貝遺跡から、平安時代前期の三間社流造の神社本殿跡と考えられる遺構が発見されました。この遺跡と河桁御河邊神社との関連性が示唆され、考古学的にも重要な場所となっています。

境内の見どころ

本殿

河桁御河邊神社の本殿は、歴史的価値の高い建造物で、神社の中心的な役割を果たしています。訪れる参拝者に神聖な雰囲気を提供し、信仰心を深める場所です。

六角石燈籠(重要文化財)

本殿前にある鎌倉時代後期の六角石燈籠は、当神社を訪れた際に必ず見学したい文化財です。国指定の重要文化財であり、1300年代から続く日本の工芸技術と宗教的な風習を物語っています。

境内社

河桁御河邊神社の境内には、いくつかの摂末社が祀られています。これらの境内社も歴史や神話に深く関わっており、以下の社が含まれます。

アクセス情報

交通アクセス: 河桁御河邊神社へのアクセスは、近江鉄道本線(湖東近江路線、水口・蒲生野線)または近江鉄道八日市線(万葉あかね線)を利用し、八日市駅で下車します。駅からは「ちょこっとバス」を利用し、「御河辺神社前」停留所で下車すれば徒歩すぐの距離です。

まとめ

河桁御河邊神社は、神話や歴史に深く根ざした神社であり、国指定の重要文化財を有する観光スポットです。祭りや遺跡など、多くの見どころがあり、訪れる人々に古代からの信仰と文化を伝えています。歴史好きや神社ファンには必見のスポットですので、ぜひ一度訪れてみてください。

Information

名称
河桁御河邊神社
(かわけたみかべ じんじゃ)

彦根・近江八幡

滋賀県