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うばがもち

(姥が餅)

主人の幼児を誠実に育てた乳母の、逸話と共に伝えられる餅

草津市で製造販売されている和菓子、「姥が餅」はあんころ餅の一種です。かつては草津宿の茶屋で提供され、現在は本店が国道1号沿いにあります。この和菓子の特徴は、乳房の形を模したものです。

姥が餅の起源は永禄年間(1558年-1570年)に遡ります。織田信長によって滅ぼされた佐々木家義賢の曾孫が、乳母「福井との」に預けられました。乳母は曾孫の養育を目的に、東海道沿いで餅屋を開き、餅を販売しました。これが姥が餅の起源とされています。

その評判が広まり、乳母が作る餅はやがて「姥が餅」として知られ、草津宿の名物となりました。1600年には、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が当時84歳だった乳母の餅を献上され、感謝の意を込めて「養老亭」と題された3文字の額を送りました。

姥が餅はその後も評判を呼び、松尾芭蕉や与謝蕪村など多くの著名人が姥が餅の茶屋を訪れ、作品や文学の題材となりました。

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