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安土城跡

(あづちじょうあと)

安土城は、織田信長が天正4年(1576年)に命じて約3年かけて完成させた城です。現在は、石垣のみが残っており、特別史跡に指定されています。

標高約200メートルの安土山の頂上に位置し、400年以上経った今でも石垣や礎石が当時を偲ばせてくれます。

安土城は、織田信長が日本で最初に建造した五層七重の天主閣を持つ城でした。安土・桃山時代の幕開けとして、1576年から約3年かけて築かれました。しかし、本能寺の変の後、織田信長が倒れると城下町と共に焼失し、わずか3年で名だたる城は灰と化しました。

安土山の南側には堀が巡り、当時の名残を残しています。天主跡と本丸跡には礎石が残り、また二の丸跡には豊臣秀吉が建てた織田信長廟があります。

天主閣跡から東に少し下った黒金門跡付近には、壮大な石垣もあります。さらに山の中腹には家臣団の屋敷跡があり、山の尾根に沿って北へ進むと八角平や薬師平があります。

城山の中心部への通路は、南正面から入る大手道のほかに、東門道、百々橋口道、搦手道などがあります。

城の外面は、各層が朱色、青色、または白色で、最上層は金色だったと伝えられています。内部には、狩野永徳が描いた墨絵で飾られた部屋や、金碧極彩色で仕上げられた部屋などがあります。

当時の日本の最高の技術と芸術の集大成と言われています。安土城は、日本で最初の本格的な天主の建築とされ、歴史に名を刻んだ名城跡です。

当時、四方を琵琶湖と沼が囲んでいましたが、現在は湖干拓地となり田園が広がっています。特に西の湖は、見寺跡から見ると美しく、わずかに残る二の丸跡の信長の墓所や、豊臣秀吉、前田利家などの屋敷跡が戦国時代の物語を語り継いでいます。

織田信長は1534年に生まれ、尾張で育ちましたが、永禄10年に岐阜城主となり、10年間を東奔西走して安土に移りました。その際、井の口を岐阜と改称しました。しかし、本能寺の変で討ち死にしてしまいました。

安土城(あづちじょう)は、滋賀県近江八幡市安土町下豊浦に位置する日本の城です。城址は国の特別史跡に指定されており、琵琶湖国定公園第1種特別地域に含まれています。

織田信長によって現在の安土山に建設され、その威容は大型の天守(「天主」とも呼ばれる)を持つなど、非常に立派でした。城は地下1階地上6階建てで、天主の高さは約32メートルでした。

安土城は当時の日本の城としては珍しいデザインを持っており、絢爛豪華な造りであったと推測されています。織田信長の家臣たちが総力を挙げて普請しました。

この城の建設目的は、京都に近く、琵琶湖の水運も利用できる便利な場所にあり、さらに北陸街道から京都への要所に位置していたため、「越前・加賀の一向一揆に備えるため」や「上杉謙信に対する警戒のため」といった理由が考えられています。

城は天下統一を象徴し、人々に一目でその存在を知らしめるものとして築かれました。信長とその家族は山頂の天主に住み、家臣たちは山腹や城下町の屋敷に住んでいました。

しかし、1582年に信長の家臣である明智光秀による謀反(本能寺の変)の後、安土城は焼失しました。

現在は石垣などの一部の遺構しか残っていませんが、宣教師ルイス・フロイスなどが記録に残した情報から、焼失する前の城の様子を知ることができます。

安土城の築城技術は日本の城の歴史において重要な位置を占めており、石垣に天守を備えた城としては初めての試みでした。築城技術は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、全国に広まっていきました。

安土城の石垣を建設した石垣職人集団「穴太衆」は全国的に活躍し、日本各地で石垣を使った城が建てられるきっかけとなりました。

安土城の遺構は安土山全体に広がっており、現在でも仁王門と三重塔が残る摠見寺の境内や、二の丸に設けられた信長の霊廟などが見られます。

安土桃山時代

1576年(天正4年)に織田信長は丹羽長秀を総普請奉行として指名し、近江の守護であった六角氏の支城であった安土山に築城を開始しました。

1579年(天正7年)には天主(天守)が完成し、信長自身がそこに移り住みました。しかし、同年頃には落雷により本丸が焼失したと、宣教師のルイス・フロイスが記録しています。

1582年(天正10年)5月15日には、徳川家康の訪問を受けるなど、安土城は繁忙な活動をしていました。

しかし、同年5月29日の本能寺の変において織田信長が自害した後、明智軍が安土城を占拠しました。山崎の戦いの後、安土城の天主と本丸は焼失しました。

その後、一時的に織田氏の居城として使用され、織田信長の嫡孫である織田秀信が入城しました。しかし、豊臣秀次の八幡山城築城のために、1585年(天正13年)に廃城となったと伝えられています。

Information

名称
安土城跡
(あづちじょうあと)
リンク
公式サイト
住所
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦
電話番号
0748-46-6594
営業時間

9:00~16:00
※季節により変動あり
夏季 月~金(入山16:00迄/17:00閉門)、土日祝(入山16:30/17:30閉門)

定休日

悪天候等は休山とすることがあります

料金

入山料
大人 700円
小人 200円

駐車場
無料 150台
アクセス

JR琵琶湖線 「安土駅」 下車 ふもとまで徒歩 25分

車:名神 竜王ICから20分

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