幻の安土城の原寸大の復元天守(5階と6階の部分)を展示しており、狩野永徳による金碧障壁画や10万枚の金箔を使用した華やかな外壁、金の鯱が乗った大屋根など、優雅な安土城が忠実に復元されています。
200インチの大画面でCGを使い、安土城や城下町の再現映像も楽しめます。
安土城の天主は、1579年に織田信長によって建築された世界で初めての木造高層建築であり、その華やかな姿はキリスト教宣教師たちも絶賛したと言われています。
しかし、1582年の本能寺の変により安土城は焼失し、その姿は長らく失われていました。
焼失から400年以上経った1992年に開催されたスペイン・セビリア万博の日本館のメイン館展示として、原寸大で復元されました。
この復元プロジェクトには多くの名工が参加し、金箔瓦で葺かれた庇屋根や天井に描かれた天人の絵、金の鯱をのせた大屋根など、絢爛豪華な外観が再現されました。
万博期間中には最も多くの入場者を記録し、多くの人々に感動を与えました。
その後、安土町が天主を譲り受けて解体移築し、新たに5階部分には瓦を焼きあげて再現した庇屋根、6階部分には10万枚の金箔を使用した外壁と金箔の鯱が取り付けられました。
天主の内部には織田信長が狩野永徳を中心に描かせたと伝えられる金碧障壁画も再現され、展示されています。
VR安土城シアターでは、コンピューターグラフィックスを使って再現された約15分のショートムービー「絢爛・安土城」を上映しています。200インチの大画面で当時の安土城や城下町をリアルに体験することができます。
また、信長の饗応膳のメニューも展示されており、当時の食事文化に触れることができます。
安土城天主信長の館は、1994年に旧安土町が「安土町文芸の郷」として設立した総合施設の一部です。この施設は、クラシック音楽ホールや総合アリーナなどを備え、文化芸術の発信拠点として活用されています。
安土城天主信長の館は、幻の名城である安土城の姿を再現し、訪れる人々に日本の黄金時代を伝える重要な施設となっています。
9:00~17:00
月曜日(祝休日の場合はその翌日)
祝日の翌日(翌日が土日を除く)
年末年始(12月28日~1月4日)
一般 610円
学生 350円
小中学生 170円
公共交通機関:JR琵琶湖線 「安土駅」 下車 徒歩 25分
車:名神高速道路 竜王ICより20分、八日市ICから約25分、彦根ICより40分