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醒井木彫美術館

(さめがい もくちょう びじゅつかん)

醒井木彫美術館は、滋賀県米原市にある美術館です。中山道沿いにある宿場町、醒井の風情ある地蔵川沿いに建ち、江戸時代から続く木彫りの技を展示するために2002年10月に開館しました。特に地元出身の彫刻家・森大造の作品を中心に展示しており、上丹生の伝統工芸と美術文化を訪れる人々に伝えています。

美術館の概要

醒井木彫美術館は、上丹生出身の彫刻家、森大造(1900年~1988年)の作品を常設展示する個人美術館です。森大造は江戸時代から続く木彫り文化を受け継ぎ、花鳥雲龍などの立体的な紋様を彫る技術に秀でた人物であり、帝展(現在の日展)に入選した実績もあります。毎年、京都美術館での展覧会や日本橋三越での仏教美術展を開催していたことで知られ、地元をはじめとした日本の木彫り文化に多大な影響を与えました。

醒井木彫美術館の見どころ

上丹生の伝統工芸品:木彫りの歴史

醒井から3キロほど遡った場所にある上丹生地区は、150年以上の歴史を誇る木彫りの里です。上丹生の木彫り職人たちは、江戸時代から続く確かな技術で、神社仏閣の彫刻から仏壇の精緻な彫りまで、多様な木彫りアイテムを手掛けてきました。
醒井木彫美術館では、この伝統工芸品の魅力を来館者に伝え、「木彫りに特化した美術館」として上丹生の技と文化を今に伝えています。

森大造の作品と上丹生の先輩彫刻家たちの展示

美術館内には、森大造の彫刻作品をはじめ、上丹生で活躍した先輩彫刻家たちの作品も展示されています。森の作品は、仏教美術や動植物の模様が巧みに施されたもので、地元で育まれた木彫りの技がいかに精緻であるかを物語っています。これらの作品を通じて、江戸時代から続く木彫りの技術や文化を訪れる人々が深く感じ取ることができます。

利用情報

醒井木彫美術館は、土曜・日曜・祝日のみの開館で、12月から3月までは休館となります。開館時間は10時から16時で、入館は15時30分まで可能です。

開館時間

10:00~16:00(入館は15:30まで)

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月~3月は休館)

建築概要

醒井木彫美術館の建物は、木造と鉄骨構造の地上2階建てで、木彫りの温かみを感じさせるデザインが施されています。館内は上丹生の文化を活かした設計となっており、木のぬくもりが伝わる落ち着いた空間が広がります。

所在地

〒521-0035 滋賀県米原市醒井95

交通アクセス

電車でのアクセス

醒井木彫美術館へのアクセスはJR東海道本線「醒ケ井駅」から徒歩8分です。醒井駅は観光客にも便利な立地で、気軽に足を運ぶことができます。

自動車でのアクセス

北陸自動車道「米原インターチェンジ」から国道21号線を経由して車で約15分。駐車場も周辺に整備されています。

醒井木彫美術館が伝える文化遺産

醒井木彫美術館は、上丹生の伝統工芸である木彫り文化を後世に伝えるために重要な役割を果たしています。森大造をはじめとする彫刻家たちの作品を通じて、木彫りの技術や上丹生の文化を国内外の観光客に発信しており、地域の歴史と伝統が未来へと続いていくような架け橋となっています。

上丹生の木彫りを継承し、地域文化を深く知ることができる醒井木彫美術館に、ぜひ足を運んでみてください。

Information

名称
醒井木彫美術館
(さめがい もくちょう びじゅつかん)

長浜・米原

滋賀県