滋賀県の最高峰である伊吹山(標高1377m)の9合目までを登る全長17kmの観光有料道路です。
名神高速道路の関ケ原ICから国道365号を約3km進んだ伊吹山口交差点から入口があります。ここから南斜面を伊吹山の山頂に近いスカイテラス駐車場(標高1260m)まで上ります。
全長は約17kmで、通り抜けはできません。山頂駐車場には約600台の駐車スペースがあり、レストハウス「スカイテラス伊吹山」や恋慕観音像があります。
伊吹山ドライブウェイでは、四季折々の高山植物や紅葉などの草花を楽しむだけでなく、滋賀県と岐阜県を一望できる大パノラマの景色を楽しむために多くの人々が訪れています。
路線状況
伊吹山ドライブウェイのドライブコースは急なカーブが連続するため、制限速度は全線で30 km/hであり、一部区間では20 km/hになります。
道路運送法に基づく一般自動車道であるため、一部車両通行規制があり、自動車や126 cc以上のオートバイのみ通行が許可されており、自転車や歩行者は通行できません。
特に紅葉のシーズンには観光車両が多く訪れます。また、11月下旬から4月上旬までは冬季閉鎖されており(降雪状況により4月下旬まで閉鎖される場合もあります)、この期間は通行できません。
営業時間
営業時間は季節によって異なり、最終入場は終業時間の2時間前となっています。冬季期間(11月最終日曜日の翌日から4月の第3金曜日まで)は積雪のため営業が休止されています。
地理
伊吹山ドライブウェイは起点から終点の山頂駐車場まで約1000mの標高差があります。起点付近から伊吹山が見え始め、道路は伊吹山の東側を回り込んでいます。
この道路からは西美濃の山々を望むことができ、山頂下の駐車場付近からは琵琶湖の美しい景色が広がります。道路は最後の4 kmほどで東から北東に向かって山頂にアプローチします。
山頂駐車場にはスカイテラス伊吹山と呼ばれる観光施設があり、北西方向に広がるパノラマ風景からは琵琶湖や御岳山を眺めることができます。スカイテラスにはお土産売店と飲食・喫茶スペースも併設されています。
伊吹山
伊吹山は日本の中央に位置し、古事記や日本書記にも名前が記され、日本武尊の伝説にも登場する歴史的な山であり、古くから著名な薬草や亜高山植物、野鳥、昆虫の宝庫としても有名です。
寒冷な季節風の影響を受けた植生が特徴で、古くから草本植物や薬草の宝庫として知られ、固有種も多く存在します。
伊吹山全体では約1250種の高等植物が分布しており、山頂一帯のお花畑では約350種が見られると言われています。
山頂下の駐車場から散策路を登ると美しい広葉草原が広がり、夏の開花シーズンには多くの人々が訪れます。山頂の花畑は国の天然記念物に指定されています。
伊吹山は近畿、北陸、東海、北陸の各地域への交通アクセスが良好で、軍事的にも戦略上の利点がありました。そのため、戦国時代の大名である京極氏が伊吹山中に山城を築きました。
伊吹山は霊峰としても有名であり、平安時代には修験道の日本七名山の一つとなり、多くの修行者が訪れました。
春季 4,5,6月、7月1日~18日 8時~20時
夏季 7月19日~8月31日 3時~20時
秋季 9月 8時~20時
10月~11月最終日曜日 8時~19時
※最終入場は、終業時間の2時間前
冬季休業
その他、気象条件により閉鎖有り