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醒井養鱒場

(さめがい ようそんじょう)

醒井養鱒場は、滋賀県米原市に位置する、県立の淡水魚養殖および研究施設です。明治11年(1878年)に設立され、滋賀県内には彦根市に滋賀県水産試験場が存在します。

この養鱒場は名勝「醒井峡谷」にあり、宗谷川の清らかな水と広々とした河川敷を活用し、日本で最も歴史のあるマス類の増養殖施設の一つとされています。現在、約125万尾のニジマス、約60万尾のアマゴ・イワナが飼育されており、養殖施設としても自然と触れ合える観光地としても人気です。

施設と体験活動

広大な敷地と充実した施設

醒井養鱒場の敷地面積は約19平方メートルで、83面の飼育池が整備されているほか、資料館や水族館、さかな学習館も完備されています。釣り池もあり、釣った魚はその場で買取り、持ち帰ることが可能です。

鱒料理を楽しむ

場内や周辺には料理店が点在し、新鮮なニジマスやアマゴを使った料理が提供されています。刺身、フライ、塩焼きなど、さまざまな鱒料理を楽しむことができ、自然の中で味わうことができます。

環境と情操教育

養鱒場の環境は霊仙山(標高1094m)の山麓から湧き出る清水を利用しており、イワナやアマゴ、ニジマス、ビワマスが育てられる「日本の渓流魚の里」となっています。この豊かな自然環境の中で、観覧や体験学習を通して多くの人々が自然と触れ合い、情操教育の場としても役立てられています。

四季折々の自然

春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と、醒井峡谷に包まれた養鱒場は、四季折々の豊かな自然が楽しめるスポットです。訪れるたびに異なる美しい風景が広がり、さまざまな季節の楽しみを提供しています。

沿革

醒井養鱒場の歴史は明治時代に遡ります。以下は、養鱒場の沿革の主な出来事です。

充実した施設

醒井渓谷の豊富な水を利用し、主にニジマス、アマゴ、イワナなどの清流で生息する魚が飼育されています。大小80あまりの池があり、ニジマスは約160万尾が飼育されています。場内には釣り堀や料理店があり、釣り上げた鱒を調理してもらうことも可能です。

JR米原駅の駅弁「元祖鱒寿し」の食材

ここで養殖されたニジマスは、JR米原駅の名物駅弁「元祖鱒寿し」の食材としても使用され、地元の特産品として親しまれています。

さかな学習館

醒井養鱒場の本館内には、さかな学習館があり、魚類の生態や養鱒場の取り組みを学べる展示が充実しています。

展示ホールとミニ水族館

館内の展示ホールには、チョウザメや大きなマスがゆったりと泳ぐミニ水族館が設けられ、魚を側面から観察することができます。また、ビデオコーナーでは養鱒場の仕事や魚の生態が常時放映されており、学習と観賞を楽しめます。

ふれあい河川とおさかなタッチング

「ふれあい河川」エリアでは、訪れる人が魚と直接触れ合える「おさかなタッチング」が体験できます。小さな子供から大人まで、魚に親しみを持ち、自然との触れ合いを楽しむことができます。

レストラン・飲食施設

美ます

ニジマスの群泳を眺めながら食事を楽しむことができるレストランです。清らかな流れに囲まれた美しい景色の中で、新鮮な魚料理を味わえます。

養鱒センターきたがわ

養鱒センターきたがわは、清流のほとりにあり、イワナやビワマスを使用した郷土料理を提供しています。周囲は豊かな自然に囲まれ、静かな佇まいの中で季節の移ろいを楽しみながら食事を堪能できます。

鱒喜屋

渓流を臨みながら、鮮度抜群の鱒料理を味わえるお店です。特に自家製の甘露煮が定評で、多くの観光客に愛されています。

もりおかみやげ店

小鳥と川のせせらぎに囲まれた、喫茶とお土産のお店です。名水で淹れたコーヒーや抹茶、季節のお菓子が楽しめ、醒井養鱒場に訪れた際のひとときの安らぎを提供します。

入場料・営業時間

入場料:

営業時間:

平日は9時開場で、年末年始(12月28日 - 翌年1月4日)は休業です。

アクセス情報

所在地: 滋賀県米原市上丹生

公共交通機関: JR東海道本線「醒ケ井駅」より徒歩10分。

Information

名称
醒井養鱒場
(さめがい ようそんじょう)

長浜・米原

滋賀県