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甲賀市

(こうかし)

甲賀市は、滋賀県の南東部に位置する市で、南端が三重県、南西端が京都府と接しています。2004年(平成16年)に旧甲賀郡の5町(信楽町、甲南町、水口町、甲賀町、土山町)が合併し、甲賀市が発足しました。

かつては忍者の里として知られ、現在もその歴史的背景を感じられるスポットが点在しています。また、名産品やイベントも充実しており、訪れる人々に様々な楽しみを提供しています。

名所・旧跡

主な城郭・屋敷

甲賀市には、歴史的な城郭や屋敷が多数存在します。これらの遺跡は、甲賀市の歴史を物語る貴重な文化財です。

主な寺院

甲賀市には歴史的な寺院も点在しています。これらの寺院は、仏教文化を伝える重要な施設です。

主な神社

甲賀市には多くの神社もあり、古くからの信仰が今でも続いています。

主な史跡

甲賀市は、忍者の里としても知られており、その歴史を感じることができる史跡が多く存在します。

主な遺跡

宿場

甲賀市は、東海道の宿場町として栄えました。現在も当時の面影を残す建物が数多くあります。

観光スポット

自然・公園

甲賀市には豊かな自然が広がり、さまざまな公園や自然スポットが存在します。アウトドアを楽しみたい方には最適な場所です。

レジャー施設

テーマパーク

文化と祭事

甲賀市では、地域に根付いた伝統的な祭りやイベントが数多く行われています。

主な祭事・催事

スポーツイベント

名産・特産品

甲賀市は、地域特有の名産品や特産品も豊富です。地元の食材や工芸品は、観光客にも人気があります。

甲賀市の概要

市名の由来

「甲賀」の読み方には「こうか」と「こうが」の二通りがありましたが、市町村合併後の決選投票により、旧甲賀郡(こうかぐん)の読み方を引き継ぎ、清音の「こうか」が市名に採用されました。

歴史的背景

甲賀地域の歴史は、745年に聖武天皇が紫香楽宮を造営した時代までさかのぼります。この地域は古代からの歴史を持ち、東の鈴鹿山脈の山々が連なり、五街道の一つ、東西に伸びる東海道の宿場町として発展しました。特に水口宿と土山宿が重要な役割を果たしました。

歴史的に甲賀忍者と呼ばれる武士の里として知られ、古社や文化財が多く残されています。また、近世には水口藩が置かれ、甲賀郡の中心地として発展しました。

甲賀忍者と神社

甲賀忍者が崇敬したとされる歴史的な神社が数多く残っています。特に油日神社、飯道神社、矢川神社、田村神社などが有名です。

文化財と観光名所

甲賀市には櫟野寺にある日本最大の十一面観音菩薩坐像など、数多くの文化財があります。また、十楽寺と櫟野寺と大池寺が所蔵する大仏は「甲賀三大仏」として名高く、多くの観光客が訪れる観光名所です。

甲賀忍者の里

甲賀市は、甲賀忍者の発祥地としても有名です。甲賀武士が崇敬した油日神社、飯道神社、矢川神社、田村神社などの神社が現存しています。文化財としては、日本最大の十一面観音菩薩坐像がある櫟野寺も知られています。また、十楽寺、櫟野寺、大池寺にある大仏は「甲賀三大仏」として有名です。

江戸時代から現代まで

江戸時代には、水口藩加藤家が水口城を築き、その城下町として発展しました。明治以降、甲賀地域は滋賀県の行政中心地の一つとなり、近代化が進みました。

経済と産業

甲賀市の経済は製造業が主要な産業で、2008年の新名神高速道路開通以降、工業団地の立地が進んでいます。また、甲賀市は信楽焼や製薬業などの伝統産業でも有名です。

信楽焼の伝統

信楽焼は日本六古窯の一つとして数えられ、全国的に有名です。この焼物は美しいデザインと耐久性が特徴で、古くから地域の誇りとなっています。

製薬業と甲賀忍者の関係

甲賀市には地場の製薬企業が多く、製薬業も盛んです。これは甲賀忍者が薬品の知識に長けていたことが関係していると言われています。また、塩野義製薬が薬草などを栽培している油日植物園も甲賀市内に位置しています。

日本茶の名産地

甲賀市は日本茶の生産でも知られています。特に土山茶と朝宮茶のブランドは全国的に評価されており、お茶の栽培が盛んです。

NHK連続テレビ小説『スカーレット』

2019年度下半期に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』は、甲賀市信楽地域を舞台にした物語で、信楽焼を中心とした地域文化に焦点が当てられました。

地名の由来

「こうか」という読みは、古代にこの地域を支配した百済系の豪族「鹿深(かふか)」氏に由来するとされています。市内の公共施設では「甲賀」を「こうか」と読むのが一般的ですが、一部の企業やゴルフ場では「こうが」と発音する例も見られます。

甲賀市の地理

位置と地形

甲賀市は滋賀県の南端に位置し、東西に広がる市域を持ちます。市域面積は481.62 km²で、三重県、京都府とも接しています。市の東端には標高1000メートル級の鈴鹿山脈がそびえ、最高峰は雨乞岳です。また、野洲川やその支流である杣川が市内を流れ、周辺には平地が広がっています。

河川と水系

市内の主な川としては、野洲川と杣川があります。これらの川は市内の平地を形成し、地域の農業や水資源の基盤となっています。また、信楽地域を流れる大戸川は、琵琶湖を経由せずに直接瀬田川に注いでおり、他の地域とは異なる分水界に属しています。

ダムと人造湖

市内には野洲川ダム、青土ダム、大原ダム、櫟野川砂防ダムなどがあり、これらのダムによって形成された人造湖群が存在します。

気候

甲賀市は瀬戸内気候帯に属する一方で、内陸性気候の影響も受けています。降雨量は夏季に多く、冬季には比較的少ない傾向があります。

歴史的な合併の経緯

甲賀市の成立は、平成の大合併に端を発しています。2001年には甲賀郡の7町が合併協議に入り、2004年には5町が合併して甲賀市が誕生しました。これにより、甲賀地域全体を包含する新しい行政体が誕生し、今日の甲賀市が形成されました。

観光施設

甲賀市には多くの観光施設があり、文化的な体験ができる場所が数多くあります。

MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUMは自然と建築が調和した美しい博物館で、世界中からの美術品が展示されています。

甲賀流忍術村と甲賀忍術屋敷

忍者の歴史を体験できる施設として、甲賀流忍術村や甲賀忍術屋敷が人気です。これらの施設では忍術に関する知識や技術が紹介され、忍者体験が楽しめます。

滋賀県立陶芸の森

滋賀県立陶芸の森は陶芸の歴史と技術を学べる場所で、陶芸愛好者には必見のスポットです。

交通アクセス

甲賀市は鉄道やバス、高速道路が整備されており、アクセスが非常に便利です。

鉄道

甲賀市を東西に走るJR草津線が主な交通手段で、主要駅として水口城南駅があります。また、信楽高原鐵道も甲賀市内を通り、観光客や地域住民の足として利用されています。

市内鉄道駅

バス

市内のコミュニティバス「あいくるバス」が地域を結び、住民や観光客の移動を支えています。また、土山バスストップでは京都や名古屋方面への高速バスが運行され、便利なアクセスを提供しています。

道路

新名神高速道路の開通により、甲賀市のアクセス性が向上しました。主要な道路網が整備されており、観光客も便利に訪れることができます。

主要な道路とインターチェンジ

道の駅「あいの土山」

道の駅「あいの土山」は観光客が休憩できるスポットで、地元の特産品や新鮮な野菜が販売されています。お土産や地元グルメを楽しむことができ、観光の合間に立ち寄るのに最適です。

まとめ

甲賀市は歴史と文化が息づく街で、忍者や信楽焼、豊かな自然を楽しむことができます。交通アクセスも便利で、訪れる価値のある観光地が数多くあります。歴史的な神社仏閣や忍者体験ができる施設、地元の特産品に触れられる道の駅など、甲賀市の魅力を存分に感じることができるでしょう。

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名称
甲賀市
(こうかし)

甲賀・信楽

滋賀県