矢橋帰帆島は、滋賀県草津市に位置する琵琶湖に浮かぶ人工島です。豊かな自然と整備された公園施設を併せ持つこの島は、1978年に着工し、1982年に運用が開始されました。草津市民や観光客に親しまれるスポットとして、多様なレクリエーションやスポーツが楽しめる場所となっています。
矢橋帰帆島は琵琶湖の自然環境を活かしながら、人々がリフレッシュできる場所として整備されています。島内には下水処理場である「湖南中部浄化センター」が設置され、琵琶湖の水質保全にも貢献しています。また、島の周囲には滋賀県道559号近江八幡大津線(通称:湖岸道路)が通り、南側には「帰帆南橋」、北側には「帰帆北橋」が架かり、島へのアクセスが容易です。
矢橋帰帆島内は、公園施設として整備されており、1982年から長らく滋賀県下水道公社が維持管理を行っていました。2011年4月からは、指定管理者制度の下、株式会社光ビルサービスを代表団体とする「ひかりグループ」が指定管理者となり、現在も管理運営を行っています。
矢橋帰帆島には多彩な施設が揃っており、幅広い年齢層が楽しめるようになっています。自然の中で過ごす時間を楽しむことができ、特にアウトドアやスポーツを楽しむ人々に人気です。
矢橋帰帆島公園では、一部の施設が有料となっています。特に、テニスコートや多目的グラウンドの利用には事前の抽選・予約が必要ですので、訪れる際には事前に確認しておくことをおすすめします。また、かつてこの島には「滋賀県立水環境科学館」が併設されていましたが、2011年3月31日をもって閉館しています。
JR琵琶湖線(東海道本線)やJR草津線を利用し、草津駅または南草津駅から近江鉄道バスに乗車、「矢橋」停留所で下車し、徒歩約10分で到着します。矢橋帰帆島に乗り入れる路線バスは朝夕に1便ずつ運行されています(「南草津駅西口 - 淡海医療センター - イオンモール草津」間)。
名神高速道路「瀬田西IC」から約15分、新名神高速道路「草津田上IC」から約15分でアクセス可能です。駐車場は無料で、約500台分のスペースがあり、大型バス用の駐車場も完備されています。
矢橋帰帆島は、人工島でありながら自然との調和が見事に取れた場所です。多様な施設が整備されており、スポーツやアウトドア、家族でのレクリエーションに最適です。さらに、琵琶湖の環境保全に貢献する役割も担っているため、自然愛好家にとっても魅力的なスポットです。アクセスもしやすく、草津市やその周辺の観光と合わせて訪れる価値のある場所です。