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印岐志呂神社

(いきしろ じんじゃ)

印岐志呂神社は、滋賀県草津市片岡町に鎮座する由緒ある神社で、古くから地元の人々に崇敬されています。 この神社は、自然豊かな環境の中にあり、歴史的な背景や文化財が多く保存されていることでも知られています。延喜式神名帳に記載された式内社であり、天智天皇の時代に創祀されたと伝えられています。

祭神

印岐志呂神社の主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、また国常立尊(くにのとこたちのみこと)も祀られています。 大己貴命は、国土開発や医療、農業の神として広く知られ、また国常立尊は日本の神話で最初に現れた神として、天地の秩序を司る神とされています。

歴史

印岐志呂神社は、天智天皇の時代(7世紀後半)に創建されたとされています。この神社は、延喜式神名帳に記載されている式内社であり、格式の高い神社です。 神社の伝承によれば、仁寿元年(851年)に正六位の神階を受けたとのことです。古代から中世にかけては、多くの歴史的な出来事の舞台となりました。

戦乱の舞台

印岐志呂神社は、建武の乱(1334年)での戦場として知られています。建武3年には、足利方の小笠原貞宗と建武政権の比叡山・新田義貞との合戦が近隣で行われ、神社周辺も戦火に包まれました。また、織田信長が六角氏を討つ際にも、この地域は戦場となり、神社は度々の戦乱に巻き込まれました。

近代の発展

印岐志呂神社は、明治9年(1876年)に郷社に列せられ、その後、大正6年(1917年)には県社に昇格しました。この昇格により、地域の重要な信仰の拠点としての地位がさらに強化されました。

神紋

印岐志呂神社の神紋は「左三ッ巴(ひだりみつどもえ)」です。この神紋は、古代から神社や武士の家紋として使用されており、力強さや神聖さを象徴しています。

祭事

印岐志呂神社では、毎年5月3日に例祭が執り行われます。この祭りは地域の人々が集まり、神社に感謝と祈りを捧げる重要な行事です。地元の伝統文化が色濃く残るこの祭りは、観光客にも人気があります。

境内社

印岐志呂神社の境内には、いくつかの境内社が祀られています。これらの神社は、地元の信仰の対象となっており、それぞれ異なる神々を祀っています。

文化財

印岐志呂神社には、重要な文化財が数多く保管されています。これらの文化財は、長い歴史を持つ神社の価値をさらに高めています。

広鋒銅矛

印岐志呂神社に伝わる広鋒銅矛(こうほうどうほこ)は、古代の武器であり、神社の貴重な文化財の一つです。この銅矛は、古代日本の武士の象徴であり、信仰の対象としても崇められています。

交通アクセス

印岐志呂神社へのアクセスは非常に便利です。JR琵琶湖線(東海道本線)草津駅からは、近江鉄道バスに乗り、「印岐志呂神社前」停留所で下車して徒歩5分で到着します。 車でのアクセスも容易であり、周辺には駐車場も完備されています。

Information

名称
印岐志呂神社
(いきしろ じんじゃ)

草津市・守山

滋賀県