大野神社は、滋賀県栗東市荒張にある神社で、旧社格は郷社に位置付けられています。
大野神社は、滋賀県栗東市荒張にあり、主祭神として菅原道真を祀っています。この神社は地元の信仰を集め、歴史的にも重要な神社です。創建の時期は不明ですが、歴史と伝承によると、元慶6年（882年）以前からこの地に存在していたことが伺えます。
主祭神: 菅原道真
大野神社の由緒は、聖武天皇の勅願により、奈良の都の北東（鬼門）の方角に位置する金勝山上に、国家鎮護の霊山として金勝寺（大菩提寺）が創建されたことに始まります。後に、この地に天之水分神を祀る天神社として創建されました。
寛平9年（897年）、菅原道真が勅使として金勝寺に参向した際、当社に滞在し、その後道真を祀る天満宮が建立されました。これにより、天神信仰が深まり、次第に天満宮が大野神社の本殿とされました。
鎌倉時代には、近江国の守護であった佐々木氏（六角氏）や足利義尚などによって社殿の造営や修理が行われ、明治時代には大野神社と改称されました。さらに、1915年（大正4年）には神饌幣帛料供進社に指定され、1929年（昭和4年）には郷社に昇格しています。
本殿は三間社流造の形式をとっています。また、幣殿は中門を兼ねており、拝殿（祈祷殿）も設けられています。
観音堂には、十一面観音立像（栗東市指定有形文化財）、毘沙門天立像、不動明王立像が祀られており、かつての神仏習合の名残を伝えています。この十一面観音立像は、神仏習合時代の大野神社の本地仏でした。
境内には摂末社もいくつかあります。
大野神社にはいくつかの境外社も存在します。
所在地: 滋賀県栗東市荒張896
手原駅（JR草津線）からのバスは少なく、土曜・休日には登山シーズン中に限り「こんぜめぐりちゃんバス」が運行されています。
「大野神社参道入口」停留所を発着するバスは土曜・休日のみ運行されています。また、栗東トレーニングセンターの氏神であることから、騎手が当社のお守りを身に付けてレースに臨むことがあります。
2022年10月には、地域活性化のために「大野妖会ハロウィン」という手作りイベントが開催され、約5,000人の来場者が訪れました。このイベントは翌年も継続され、仮面舞踏会をテーマに開催されました。
当社は、アイドルグループ「嵐」のリーダーである大野智と同じ名前を持つことから、関連する授与品が製作されています。これには、お守りやだるま、ご朱印帖などが含まれます。さらに、境内ではかつて「大野バウム」というバウムクーヘンが販売されていましたが、2023年には新たに飲食店がオープンし、金箔入りの料理が提供されています。