マキノ高原]は、滋賀県高島市に位置する自然体験交流施設で、四季折々の美しい景観と多彩なアクティビティを楽しめるスポットです。高島市が条例に基づき設置した施設で、正式名称は「高島市マキノ高原自然体験交流施設」とされています。
マキノ高原は、赤坂山から大谷山にかけての南東麓に広がり、琵琶湖国定公園にも指定されています。豊かな自然環境の中で、キャンプ場、スキー場、グラウンド・ゴルフ場、温浴施設などが併設されており、四季を通じて多様なレジャー体験が可能です。高島市が設置し、「マキノ高原観光株式会社」が指定管理者として運営しています。
赤坂山の山麓に位置するスキー場で、敷地面積は約30万平方メートルに及びます。昭和初期に開業した歴史あるスキー場で、現在は家族向けのゲレンデとして営業しています。ゲレンデには動く歩道が設置されており、お子様や初心者でも安心して利用できるようになっています。また、スキー場はスノーシュートレッキングの拠点でもあり、赤坂山や大谷山への登山口も備えています。
スキー場に隣接する温浴施設「マキノ高原温泉さらさ」は、豊富な湯量と様々な入浴エリアが特徴です。男女別の大型浴室「満天星(どうたん)」と「風鈴(ふうりん)」に加え、低温浴の「四季湯」や露天風呂、ジャグジーなどもあります。また、男女混浴エリアとして「バーデゾーン」があり、水着着用で楽しむことができます。施設内にはレストランも併設され、入浴後のリラックスに最適です。
泉質はラドン・フッ素イオン含有のアルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)です。リラックス効果が期待され、多くの訪問客が癒しを求めて訪れます。「さらさ」の名称は、赤坂山周辺に自生するサラサドウダンツツジに由来し、この花をモチーフにしたマスコットキャラクター「さらさちゃん」も親しまれています。
マキノピックランドは、メタセコイア並木沿いに位置する高島市の農業公園です。果樹園やカフェ、レストラン、芝生広場、グラウンド・ゴルフ場があり、四季を通じて楽しめるレジャースポットとなっています。特に、園内で販売されるジェラートアイスが人気です。さらに、2021年には東京オリンピックの聖火リレーのスタート地点としても選ばれ、注目を集めました。
マキノ高原へのアクセス道路(滋賀県道287号小荒路牧野沢線)沿いには、全長2.4 kmにわたるメタセコイア並木が続き、約500本のメタセコイアが並ぶ圧巻の景観を楽しめます。この並木は1981年に学童農園「マキノ土に学ぶ里」の整備事業の一環で植樹され、その後、地元の保存会によって手入れが行われています。1994年には「新・日本街路樹100景」にも選定され、観光地としても高い人気を誇ります。
メタセコイア並木は四季折々の表情を見せ、春には新緑、夏には青々と茂る木々、秋には紅葉、冬には雪景色と、それぞれの季節で異なる美しさが楽しめます。特に紅葉の時期には多くの観光客が訪れ、人気の撮影スポットとしても知られています。
並木の保存活動は「マキノのメタセコイア並木を守り育てる会」によって行われており、年に1回フォトコンテストも開催されています。また、フルタ製菓との協力により「メタセコイヤチョコレート」と「メタセコイヤクッキー」が発売され、売上の一部が高島市に寄付されるなど、地域活性化の一助ともなっています。
JR湖西線のマキノ駅からは、高島市コミュニティバス「マキノ高原線」が運行しており、「マキノ高原温泉さらさ」停留所まで約15分でアクセスできます。また、マキノ駅から徒歩でメタセコイア並木を楽しみながら高原まで歩くことも可能です。
自動車で訪れる場合、各方面からのアクセスも便利です。以下のルートが推奨されています:
宮の森公園は、家族でピクニックを楽しむのに最適な場所で、自然と触れ合いながらリラックスできる空間です。
地元で古くから信仰されてきた神社で、地元の歴史や文化に触れることができるスポットです。
琵琶湖の歴史や文化を学ぶことができる施設で、「琵琶湖周航の歌」にまつわる展示が行われています。
琵琶湖に面した港で、竹生島への観光船も運行しています。琵琶湖の絶景を楽しみながら、船旅を楽しむことができます。
マキノ高原は、自然豊かな環境で四季を通じて多彩なアクティビティが楽しめる観光地です。スキー場や温泉施設、歴史的なメタセコイア並木など、多くの魅力が詰まっており、訪れる人々に癒しと感動を提供しています。アクセスも良好で、家族や友人と共にゆったりとした時間を過ごすのに最適なスポットです。