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海津大崎

(かいづおおさき)

海津大崎は、滋賀県高島市マキノ町海津に位置し、琵琶湖に突き出した岩礁地帯です。その風光明媚な景観は、琵琶湖八景の一つに数えられ、特に春の桜の時期には多くの観光客で賑わいます。

海津大崎の魅力

琵琶湖八景の一つとしての絶景

海津大崎の岩礁地帯は、琵琶湖周辺でも特に美しい景勝地として知られています。澄み切った湖面に、東山を主峰とする緑豊かな山々がそびえ立つ姿は、平坦な地形が多い琵琶湖では珍しく、神秘的で力強い雰囲気を感じさせます。

日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」の一部

2015年4月24日、海津大崎は「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財として日本遺産に認定されました。この地域には古くからの文化や信仰が息づいており、自然景観と共にその歴史的価値が高く評価されています。

春の風物詩 - 桜並木

湖岸を彩る桜の名所

海津大崎の湖岸沿いには約4kmにわたってソメイヨシノが植えられ、春には見事な桜のトンネルが広がります。1936年に大崎トンネルの完成を記念して、当時の海津村が桜を植樹し、1990年には「日本さくら名所100選」にも選定されました。

宗戸清七の桜並木の歴史

この桜並木は、道路補修作業員であった宗戸清七が、景色を華やかにしたいと考え、自費で購入した若木を植えたことに端を発します。その後、地元の青年団も協力して植樹活動が広がり、今では地域住民の手で大切に守られています。

桜並木の見どころ

例年4月中旬には、琵琶湖の青と東山の緑の間にピンク色の桜の花が帯状に広がり、奥琵琶湖の春の訪れを告げる風物詩となります。満開の時期には、多くの観光客が訪れ、美しい景観を楽しみます。

観桜シーズンの交通規制とアクセス

渋滞対策と交通規制

桜のシーズンには、観桜客の車で渋滞が発生するため、高島市では交通規制や臨時駐車場の設置、臨時バスの運行などの対策が行われます。これらの規制は桜の開花状況によって異なるため、訪れる前に最新の情報を確認することが重要です。

臨時バスの運行

観桜シーズンには、マキノ駅と海津大崎を結ぶ臨時バスが運行され、駐車場がない周辺地域でもアクセスがしやすくなります。また、近隣の道の駅や観光施設から循環バスも運行され、多くの観光客が便利に移動できます。

鉄道でのアクセス

桜シーズン中、JR西日本の湖西線では特別ダイヤが組まれ、永原駅までの臨時新快速が運行されるため、電車でのアクセスも便利です。最寄り駅のマキノ駅からはバスや徒歩で桜並木にアクセスできます。

湖上からの観桜

観桜シーズンには、琵琶湖上を巡る遊覧船も運航され、湖上から桜並木を楽しむことができます。個人でカヌーやカヤックを利用する人も多く、湖上から眺める桜の景色は格別です。

周辺の観光スポット

メタセコイア並木道

マキノ高原付近には、美しいメタセコイア並木道があり、韓国ドラマ『冬のソナタ』の名場面に似ていることで人気のスポットです。この並木道には、高島市農業公園マキノピックランドが併設されており、観光を楽しむことができます。

菅浦 - 湖岸集落の歴史ある景観

葛籠尾崎の西側に位置する菅浦は、湖岸集落の風情を残すエリアです。車で約20分の距離にあり、静かな湖畔の雰囲気を楽しむことができます。

奥琵琶湖パークウェイ

桜の名所としても知られる奥琵琶湖パークウェイは、つづら尾崎展望台まで約17 kmの距離にあり、車で約25分でアクセスできます。春の桜だけでなく、秋の紅葉も見どころです。

アクセス情報

公共交通機関でのアクセス

海津大崎へのアクセスは、JR西日本の湖西線「マキノ駅」が最寄り駅です。マキノ駅からは高島市コミュニティバスを利用することができ、「海津1区」停留所または「海津大崎口」停留所で下車すると、桜並木の入口まで徒歩数分です。

駐車場情報

周辺には専用の駐車場がないため、観桜シーズン中はマキノ駅前に臨時駐車場が設置されることがあります。自家用車で訪れる際は、事前に駐車場情報を確認することをお勧めします。

まとめ

海津大崎は、琵琶湖に突き出した岩礁とその周囲の美しい桜並木が魅力の観光地です。特に春の桜のシーズンには、琵琶湖の青と山の緑、そして桜のピンクが織りなす絶景を楽しむことができ、多くの人々に愛されています。観光シーズンには交通規制や臨時バスの運行が実施されるため、訪れる際には事前の情報確認をおすすめします。

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名称
海津大崎
(かいづおおさき)

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